お金を借りたくて色々と調べていくうちにカードローンというワードとキャッシングというワードを一緒に見かけることが多くなってきます。全く同じものだと思っている方も多いですが、実は明確にはカードローンとキャッシングは違うものだと言われています。大きな違いはどこにあるのでしょう?



カードローンとキャッシングの違い


カードローンとキャッシングは一緒にされがちですが、「返済方法」に少し違いがあります。カードローンは“分割返済”をしていくのが一般的なのに対し、キャッシングは“一括返済”ができるという点です。また両者とも残高スライドリボルビング返済、つまりリボ払いも可能です。


カードローンは小口融資〜大口融資,キャッシングは小口融資


どちらもお金を借りることには変わりないですが、返済方法が異なると覚えておくといいです。金利が高いキャッシングは小口融資向き、カードローンは低金利なので小口融資も大口融資にも向いています。


キャッシングは冠婚葬祭や旅行・レジャー、趣味、ローン返済、医療費、家賃、光熱費、通信費に使う方が多く、カードローンは教育資金や事業資金として使う方が多いです。ただ、カードローンを事業資金を使途として利用することを禁止している銀行もあったりするので使途については事前に確認が必要です。


サービス利用の用途を「生活費」とすると、毎月必要になると思われる可能性があるため、生活費を用途とするのはあまりおすすめできませんが、実際に生活費として利用する方も多いのが現状です。


借りたお金は利息をつけて返すことになりますが、無利息期間を設けているカードローン・キャッシングもあります。ただし、無利息のプランは融資額が大きくないと利用できなかったり、カードローンの場合は銀行のローン商品になりますので審査が少し厳しいところがあることだけ覚えておきましょう。




カードローン・キャッシングの注意点


2つのサービスの共通点として「延滞損害金」があります。延滞損害金は返済が遅れてしまったときに支払わなければならない手数料のようなものです。延滞利息とも呼ばれています。


延滞損害金(延滞利息)の計算方法は以下のとおりです。


借入残高×遅延損害金利率(※1)÷365日×延滞日数=延滞損害金


※1 利息制限法という法律によって最大で20%までと定められていまして、消費者金融の場合はほとんどが年率20%、銀行は年率14%〜20%、クレジットカード会社は年率18%〜20%の範囲で設定されていることが多いです。あくまで目安なので詳しい年率については各社でしっかりと確認をとってください。


例えば、遅延損害金利率18%で借入残高が10万円、延滞日数が5日間だとします。すると計算式は「10万円×18%÷365日×5日間=246円」となります。


返済が遅れると延滞損害金がかかり返済総額が増えてしまうので注意が必要


延滞損害金(延滞利息)の大きな問題は、返済が遅れてしまった場合、通常かかるはずだった利息にプラスして払わなくてはいけないため、返済額の総額がさらに増えることです。延滞損害金を払わなくて済むように、確実に返済できるように計画的に借り入れを行いましょう。


延滞損害金は自分で計算しなくても催促状や催促の電話によって知らされますが、自分で知っておいたほうが急な催促が来ても不安になることが少なくなるでしょう。


口座振替やお知らせメールを活用して返済遅れのないようにしましょう


支払えるはずだったのに延滞してしまった場合でも、残念ながら延滞損害金はとられてしまいます。延滞損害金をとられないためには通知サービスを受け取るようにするといいです。多くの業者ではお知らせメールを提供していますので、自動引き落としの口座振替以外で返済を希望する方は各社提供の通知サービスを利用して延滞することがないようにしましょう。



カードローンの注意点


カードローンは分割返済または残高スライドリボルビング返済が一般的ですので、小口融資だけでなく大口融資にも向いています。ただ、多額の借り入れとなると返済していくのも簡単ではありません。長期的な計画を立てる必要があります。確実に返済できるように、月々いくらまで返済することができるのかをまずは計算して、その上で借り入れられる金額を弾き出すようにしましょう。返せるだろう、という楽観的観測ではなく確実に返せる額しか借りないのが賢明です。



キャッシングの注意点


キャッシングの利用で注意したいのは一括返済できるかどうかです。キャッシングは一括返済が一般的になってきますので、返済すべき日に確実に返済金を用意できなければ、延滞損害金をとられてしまい、かなり損をしてしまうことになります。残高スライドリボルビング返済もありますが、キャッシングは実質年率が高いため一括返済のほうが負担がかからないことを考慮すると、キャッシングは少額での利用を考えたいものです。