お金を借りたいけど収入が少ないし、クレヒスもないので借りられるか心配、と思っている方は多いはずです。そうならないためにも普段から貯蓄をしておきたいものですが、現実はそううまくはいきません。節約をしていても急な出費は伴ってしまうものです。「審査に通るか不安・・」という方は審査基準を知っておくといいでしょう。未だに多くは明かされていない審査基準ですが、解き明かしてみると審査に通るか否かというのがわかってくるものです。大事なのは“借りたお金を返すことができる人なのか=返済能力があるのか”を伝えることができるかどうかです。



審査基準は大きく2つしかない?!


審査基準はいくつかあるのですが、その中でも重視されているのが、

1.属性(年齢・収入など)

2.信用情報(利用状況)

この2つです。


たった2つでありますが、非常に内容の濃い項目だと思って下さい。



★属性


属性とはあなた自身の情報すべてのことです。この属性から返済能力の有無を判断していくことになりますので、嘘偽りなく報告しなければなりません。属性は「本人」「住居」「仕事」「借り入れ状況」に大きく分けることができます。それぞれのポイントを押さえていきます。



本人について


カードローン審査項目:20歳以上ですか?未婚・既婚?既婚の方、子どもはいますか?


本人についてはまず「年齢制限」があることを覚えておきましょう。消費者金融ならびに銀行系のカードローン・キャッシングは20歳以上しか利用できないと法律で決められていますので、未成年の方は利用できません。それ以外なら借りやすくなるかと言われると実はそうでもありません。60〜65歳を超えると退職などで今後収入が減る可能性が高いことが審査に影響してくると言われていますので、主なターゲットは20〜50代前半になると考えたほうがいいです。


さらにポイントになるのが「婚姻」「同居家族」「子どもの有無」です。これらすべて返済能力の有無を判断する材料となります。


例えば、「婚姻」については、既婚で配偶者がいると住宅ローンや生活費、その他諸々費用がかかってしまう可能性が高いので、収入が多くても返済能力はあまり高くないと判断されがちです。


一方で独身の場合、低収入でも「同居家族」に両親がいたりすると家族全体の収入がそこそこあり、家賃や食費などの大きな出費は発生しないと考えられるため返済能力があると判断されることもあります。


「子どもの有無」に関してですが、高校生・大学生ぐらいの子どもがいると養育費・学費が大きくかかってきますので、返済能力が低いと判断されることもあります。


収入だけが一概に判断要素になるわけではないのです。




仕事について


カードローン審査項目:勤務先はどこ?勤務年数は何年?雇用形態はどうですか?


仕事については「勤務先」「勤務年数」「雇用形態」が主な判断要素となってきます。


「勤務先」が多数の社員を抱えるような大企業であれば収入が安定していると判断されるでしょうし、公務員だとより安定した生活を送れているという判断ができるでしょう。


「勤務年数」については、より長い年数勤めていれば(5年以上が理想的)、それはまた審査の大きな好材料となってきます。


さらにポイントになるのが「雇用形態」です。基本的には正社員の方が一番審査に通りやすいといえます。正社員は他の雇用形態に比べて収入が多く、安定しているためです。以下、契約社員→派遣社員→パート/アルバイトといったような順番で評価されていきます。個人事業主の方は実は評価があまり高くないのですが、収入がしっかりとあることを証明できれば審査には悪影響を与えにくいですので、確定申告書などの収入が証明できる書類のコピーをしっかりととっておきましょう。




住居について


カードローン審査項目:住居は持ち家・賃貸どちらですか?また住居形態は?


住居については「住居形態」が大きなポイントになってきます。住居形態とは簡単にいえば持ち家なのか、賃貸なのかということです。


審査に好材料なのは持ち家と言われています。持ち家の方は住宅ローンの審査に通っている可能性が高いわけですし、そこに長く住まれる可能性が高いので、業者側としては貸し倒れのリスクが低いと判断できるのです。本人名義であれば、より審査に好材料となります。


ただし、収入のわりに多額の住宅ローンが残っている場合は審査に影響を及ぼす可能性は否定できません。計画的に返済できる能力を判断していきます。


ちなみにですが、他の住居形態は社宅→賃貸→公営住宅という順番で評価が変わっていくと言われています。




借り入れ状況について


カードローン審査項目:住宅ローン、自動車ローン以外での借り入れはありますか?


借り入れ状況は「現在の借り入れ状況」「今後の借り入れ予定」に大きく分けることができます。


例えば、現在、住宅ローンや自動車ローン“以外”で他社から借り入れている場合、これが“何件あるのか”が新規に借り入れるときの審査に大きな影響を与えてきます。


他社から借り入れている件数が3件ないし4件以上ある場合は審査はかなり厳しくなると思ったほうがいいです。事実、3〜4件も借りることになるとかなり生活に余裕がないと判断できるので、業者側も貸しにくくなることが容易に想像できます。


住宅ローンや自動車ローンは借り入れ件数には入らないので、それ以外で借り入れがある場合はまずはそちらを完済してから新たに借り入れることになります。


また、今後の借り入れ予定については「借り入れ希望金額」「借入金の用途」について注意しましょう。借入希望金額があまりにも多額だと審査に落ちやすくなってしまいます。本当に必要な分だけを借りるというのが鉄則です。借入金の用途ですが、生活費に使う場合は貸しにくくなりますが、冠婚葬祭や教育資金、旅行・レジャーなど一時的に使う場合は貸しやすいと言われています。





★信用情報


カードローン審査項目:JICC、CICの信用情報に問題はないですか?


信用情報はクレジットカードやローンの利用履歴をまとめた情報のことです。契約内容から返済・支払い状況、利用残高など現金を使わないで取引した内容が信用情報としてJICC(日本信用情報機構)やCIC(割賦販売法・貸金業法指定信用情報機関)に一括でまとめられています。


信用情報は、個人の信用度を客観的に判断するための大きな材料となります。


この信用情報、実はかなり詳しくまとめられていると言われています。氏名、生年月日をはじめ、勤務先、運転免許証番号、契約に関してはその内容から貸付日、貸付金額、返済については入金日や残高金額、完済日、延滞等が記載されることになりますので、これまでの利用履歴は全て情報として残っていると思ったほうがいいです。


カードローン/キャッシングに申し込むと、本人が申込時に入力した内容と信用情報を照らし合わせながら相違はないかなどを確認し、そして現在のクレジットカードやローンの利用履歴を確認したうえで審査の合否が判断されます。


もし、現在進行形で借り入れがある場合は、可能な限り返済をしたうえで新たにサービスを利用されたほうが良いでしょう。


信用情報は個人で確認することができます。インターネットやスマートフォン、郵送、窓口で開示することができるので、詳しくはJICCやCICのHPをご覧ください。





その他


収入の大小は審査にあまり影響しない


カードローン/キャッシング利用者の中には「収入が低いからきっと無理だろう」と思ってしまう方がいます。でも、収入の低さだけが審査不合格の理由にはならないのです。例えば、低収入でも通信費や光熱費の支払い等である程度の額を毎月クレジットカードで支払っていたという利用履歴があれば、信用情報では信頼度が高いということが記録されますので、返済能力がきちんとあると判断される可能性はあります。


逆に収入が多い方で過去にクレジットカード利用の返済遅れが何度もあったりすると借り入れできないことがあるので、収入の大小はそこまで気にしなくてもいいです。


大事なのは収入に見合った借り入れ・返済ができるか、です。




カードローンのほうが審査が厳しい?!


カードローンは基本的に銀行が扱っているローンサービスになります。銀行は低金利で大きな額を提供することが多く、貸し倒れ(=支払不能になること)のリスクがあるため、しっかりと審査を行う必要があり、審査が厳しくなると言われています。


一方でキャッシングは消費者金融が提供していることが多く、金利が高いため、小口融資が多く、貸し倒れのリスクが多少減るため、銀行のカードローンに比べると幾分頼りやすい存在となっています。


もちろん、貸金業者によって審査基準は変わってきますので一概には言えないところもありますが、冠婚葬祭や旅行・レジャー、趣味、光熱費、通信費に利用する際は利用額に応じてサービスを選ぶようにしましょう。