カードローンとキャッシングは一緒にされがちですが、カードローンが分割返済または残高スライドリボルビング返済するのに対し、キャッシングは翌月一括返済または残高スライドリボルビング返済するのが一般的という違いがあります。どちらにも言えるのは、お金を借りる際に「利息」「手数料」がプラスでついてくるということです。それぞれの特徴と注意点についてまとめておきました。



利息について


利息とは、お金を借りた際に上乗せして返すお金の手数料のようなものです。友人同士のお金の貸し借りの場合、普通はその金額だけを返せばいいわけですが、カードローン/キャッシングの借入先は友人ではありませんよね?借り入れには審査を伴うわけですが、借り入れる相手(私たち)と面談などせず直接見て審査していくわけではないですから、どうしても信用の問題は生じてきます。


そこで利息を設けることで、ある程度、信用度を高めて、そこでやっとお金を貸すという行為ができるようになっているのです。ある程度、上乗せしてお金を返してもらう条件があるからこそ、知らない者同士でもお金の貸し借りができるのがカードローン/キャッシングの魅力だったりします。


では、どのぐらいの利息がかかるのでしょう?利息は実質年率によって変わり、カードローン/キャッシングの場合、0.990%〜20.00%の間で設定されています。どういうものなのかまだイマイチ理解できない方は「実質年率で利息の金額がわかる」と覚えていくといいでしょう。


カードローン・キャッシングの実質年率はサービスやプラン、借入金額によって異なる


実質年率はこの利率で決まってる!と一概に言えないのは、各業者で設定されている実質年率が大きく異なるからです。例えば、「プロミス」は4.5%〜17.8%、「モビット」は3.0%〜18.0%、「みずほ銀行」は3.0%〜14.0%、「新生銀行カードローン レイク」は4.5%〜18.0%に設定されています。


大事なのは設定された実質年率から利息を計算できることです。決して難しいものではないので、計算方法をメモして覚えておきましょう。


利息の計算方法

借入残高×実質年率÷365日×利用日数(返済期日)


例えば、実質年率18.0%で15万円を30日間利用した場合、

借入残高15万円×実質年率18.0%÷365日×30日間=2,219円


となります。


同じ条件で実質年率を変えて利息を計算すると、

実質年率10% 1,232円
実質年率11% 1,356円
実質年率12% 1,479円
実質年率13% 1,602円
実質年率14% 1,726円
実質年率15% 1,849円
実質年率16% 1,972円
実質年率17% 2,095円
実質年率19% 2,342円
実質年率20% 2,465円
といったように実質年率で利息は大きく変わります。

キャッシングは翌月一括返済か残高スライドリボルビング返済が一般的なので金利は高めですが、カードローンは分割返済または残高スライドリボルビング返済ができるので、金利は低めに設定されることが多いです。カードローンのほうが大きな額で借りることが多くなることと、銀行が提供しているサービスであるため、金利が低く設定されています。ただ、金利が低い分、審査項目が多いということも覚えておきたいポイントです。





手数料について


利息以外にかかる手数料に「入会金」「年会費」が挙げられます。ここも借り入れる際のポイントとしてもらいたいのです。ほとんどのカードローン/キャッシングサービスは入会金や年会費が無料になってきています。なので、カードローン/キャッシングを主に展開している融資サービスから借り入れる場合には入会金や年会費のことをほとんど考えなくてもいいです。実際は実質年率の中に手数料が含まれていると言われています。


クレジットカードを使ったキャッシングは、クレジットカードの年会費の有無に注意しましょう


ただ、ここで問題となるのがクレジットカードでキャッシングを利用する場合です。クレジットカードの場合、入会金は無料のところがほとんどですが、カードによっては年会費がかかるものがあります。年会費は500円から、高いものだと5,000円ないし30,000円ほどするものまであります。それでも高いもののほとんどはゴールドカードやプラチナカードになりますので、ここでは割愛させていただきます。


もう一つ気をつけたいのは、提携ATMを利用する際の手数料です。提携ATMを利用して入金・出金する場合、取引金額に応じて数百円程度の手数料が生じることがあります。例えば、モビットの場合、取引金額が1万円以下の場合は入金/出金に108円、取引金額が1万円以上の場合は入金/出金に216円の手数料がかかりますので、手数料をとられたくない場合は口座振替などで変更するのが賢明です。