「ただでさえキャッシングを利用したことがないのにわざわざ海外で使うって怖くない?!」と思う方も多いはず。海外は日本に比べてカード社会が定着しているとは言っても、すべての機関でカードが使えるとは限らないので、ある程度の現金は持ち歩かなければなりません。そこで海外であえてキャッシングを利用するのです。と情強たちは口を揃えて言います。理由はたったの一つ・・。
ポイントは「両替手数料」
多くの方は海外旅行の前に両替をされると思いますが、実はこの両替でかなり損をしてしまっていることを知らない方が多いです。両替にはレートと呼ばれるものがあってこれを基準として両替額が決まります。そして、厄介なのが「両替手数料」です。
例えば、5万円をドルに両替したい場合、両替手数料が1ドルあたり3円だとすると、1ドル100円のレートで両替手数料が「1,500円」もとられてしまいます。手数料だけでお土産1つ分ぐらいは飛んでいってしまうわけです。
では、キャッシングをどのように利用すればいいのでしょう?答えはとてもシンプル!現地のATMでキャッシングを利用して、その場で現地通貨を手に入れてしまうわけです。キャッシングの場合、多くが金利18.0%となっています。数字だけをみると損かも?と思ってしまいますが、実際は銀行や両替所よりも為替レートがお得な場合が多いです。
これも上記と同じく、5万円をドルで両替したいという設定で考えてみましょう。キャッシングなので翌月一括返済として30日間借りることになるので、計算式は「借入残高5万円×実質年率18.0%÷365日×30日間」となります。すると答えはなんと「739円」です!これが実質的に両替手数料になります。
つまり、現地でキャッシングを利用すれば、両替所で両替したときの半分ほどの手数料で両替できてしまう可能性があるのです。半分というのはかなりお得です。ATMを利用するので手数料はある程度かかりますが、ATM利用手数料を加えたとしてもお得であることには変わりありません。
もう一度まとめると、こんなにも違いがあります↓
5万円の両替時、レート1ドル100円で両替手数料3円/1ドルなら
両替所:両替手数料は1,500円
現地ATMキャッシング:両替手数料は実質739円
クレジットカード作成時にキャッシング枠をつける
海外でキャッシングを使うにはクレジットカードを持つ必要があります。クレジットカードを持っていてもキャッシング枠がない場合はキャッシングの利用ができません。もし、キャッシングを使う場合、申込時にキャッシング枠をいくらか確保しておかなければなりません。5万円ぐらいから設定することができますので、審査に通るか心配な方は5万円〜20万円ほどに設定するといいです。
申込時にキャッシング枠をつけなかった場合でも、インターネットや郵送で後からキャッシング枠をつけられるので安心してください。ただ、実際に利用できるようになるまで1〜2週間程度時間を要しますので、海外旅行を間近に控えている場合は早めに申し込みしたほうがいいです。
提携ATMの見つけ方と使い方
では、実際に海外でキャッシングを利用するときに手順についてみていきます。まずキャッシングが利用できるATMを見つける必要があります。「Visa」や「Plus」のマークがあるATMでキャッシングを利用できます。
国やATMによって操作手順は異なりますが、基本的な流れは一緒です。
1.「PIN code」や「password」と表示されたら暗証番号を入力
2.「Cash Withdrawal」で引き出しを選択、引き出し先は「Credit Card」
3.希望の引き出し金額は500ドルであれば「$500」と入力
4.金額が正しい場合は「Correct」、間違っていれば「Incorrect」を選択し再入力
5.カード受け取り&現地通貨の引き出し
以上で、海外でのキャッシング成功となります。どうでしょう、思ったよりも簡単だと思いませんか?
キャッシング利用の際には暗証番号が必要になりますので、海外に出かける前に再度暗証番号を確認しておきましょう。
また、国によってはATM付近は治安があまりよくないと言われたりすることもありますので、なるべく人気の多いATMを使うのがおすすめです。セキュリティ体制がしっかりとしている空港や銀行に設定されているATMを使うのが最もおすすめです。夜間の引き出しは危険を伴うのでおすすめしません。
返済は翌月一括返済が基本
キャッシングは翌月一括返済が基本となりますので、翌月の返済期日(口座引き落とし日)までにキャッシングで利用した金額分(+金利)を口座に用意しておきましょう。その他、残高スライドリボルビング返済がありますが、利息を考えると翌月一括返済するのがおすすめです。クレジットカードを使ったキャッシングの場合、利用した金額の返済は口座振替となるので、特に面倒な作業などなく返済できます。引き出し口座はクレジットカード申込時に利用した口座となります。簡単なうえに手数料まで安いとなれば、使わない手はありませんよね?